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2017年12月04日 | 大学受験を考えて、高校生はいつ進路を決めるか

大学受験を考えて、高校生はいつ進路を決めるか

2017年度の人口調査では、日本の18歳人口は、1学年約104.5万人程度で、大学に進学する者は約53%にあたる55万人程度です。  大学入試といえば、ひと昔前までセンター試験や一般入試での結果が全てでしたが、最近では「推薦入試」や「AO(アドミッションズ・オフィス)入試」を導入する大学が増えており、一般入試以外の方法で入学する学生が急増しました。  特に、私立大学においては、推薦入試やAO入試によって入学した学生が過半数を占める大学もあるようです。

 

いつ頃から、AOや推薦入試が増えたかを文部科学省のデータで調べてみますと、国公立大学でもAO入試は、2015年は71大学172学部だったが、2016年には75大学190学部へと増加し、推薦入試も2015年は157大学433学部だったのが2016年には159大学448学部と増加したことがわかります。この数字から、最近特にその傾向が強くなったといえそうです。このように受験方式の傾向が変わってきた理由は、少子化に伴う受験生の減少にあると考えられます。2009年頃から大学全入時代に突入したため大学側が早めに合格者を決定し、入学者を確保しておくためです。そのほかの理由として、アメリカのハーバード大学などの面接を重視して、面接で学力まで把握する入試制度の影響もあるように思われます。

 

大学受験の対策を考えますと、従来通りの一般入試(1月~2月頃)を受験するのか、推薦入試やAO入試(9月~11月頃)を受験するのかという2つのルートに分かれています。この二つで、受験準備は大きく変わってきます。推薦入試で合格を決めたい場合は、高校の「調査書」が重要です。大学側が求める評定平均をクリアすることに加えて、多くの場合高校の先生の推薦書などが必要となります。また、AO入試は、「自己推薦入試」に近く、志望理由書(自己PR)、面接、小論文などが合否の決めてとなります。  いずれにしても、高校3年生の1学期には、どの方式でどの大学を受けるかを決める必要があります。

 

また、多くの進学校では、文系、理系のクラス分けは高2の4月に行われますから、高校1年生の後期までには、文系か理系かを進路を決める必要があります。迷ったら、理系にしておいた方がよいでしょう。理系のクラスにいれば、大学の文系学部の受験には困りません。A大学の理学部とB大学の法学部を受験することも可能です。その逆は困難です。

 

どのような進路に進むにしても、現在高1高2の皆さんは、英語と数学は絶対得意科目にしておきましょう。

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