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2018年02月19日 | 不登校の理由と、入試のあり方

不登校の理由と、入試のあり方

入学相談を行って、新入学で当校を選んだり理由や、転校希望者に転校の理由を聞いてみると、最も多いのが人間関係でのつまずきである。特に友人や知人との関係を挙げる人が多い。人間関係でうまくいかず、登校できなくなり、中には昼夜逆転する子も出てくる。 友人や知人との関係のほか、ときどき先生との関係を挙げる子もいる。統計は取っていないが、成績不振の中には、不登校が理由で、その不登校は人間関係で悩みを抱える生徒が多い。  大人にとっても、他人が考えていることや、他人の感情を理解することほど難しいことはない。中学生や高校生の中には、自分に対して理想主義的に潔癖感の強い子がいる。一種の正義感である。まれには、周りの同級生や先生に対して、少しでも自分の理想と食い違うと正義感を基に、許せなくて、ときには大きな声を出してしまう子もいる。  自分の自由になるのは自分だけで、他人を自分の思うようにできないことは分かっていても、気になって許せないのである。その上、コミュニケーション力が不十分で、冷静に自分を表現する力が不足していると、悩みが大きくなり登校拒否状態となるのだろう。

 

入学相談で保護者に当校に期待することを聴いてみると、まず挙げることは、人間関係を築く力をつけさせてほしいと言うことである。次に多い期待が、基礎学力をつけさせてほしいということだ。二つとももっともである。この二つはほとんどの保護者に共通である。  いじめられた経験があるかをあえて聴くと、「いじめ」にあったという生徒は、ごくまれである。ほとんどいない。

 

人を理解することは難しい。当校の入試は面接と種類審査である。わずか30分の面接では分からないことが多い。面接で生徒を知り評価しようとしたら、数日間にわたり、生活を共にすることまで必要ではないか。それよりもありふれた「学力試験」の方がいいのではないとさえ思う。確かに、AO入試のように面接と小論文中心の入試考査は、最も優れた入試選抜方法であろう。本来は面接で、本当の広い意味での学力を知ることが理想である。これは確かであるが、簡単な学力試験を課し、選抜した方が経済的でありかつ正確かも知れないと考えている。

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