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2017年04月16日 | 29年度 入学式式辞

入学・進級おめでとう

平成29年度新入生のみなさん、入学おめでとう。保護者の皆様にもお祝い申し上げます。また、来賓の皆様、お忙しい中、 新入生の門出を共に祝って頂きますことを心よりお礼申し上げます。

 

皆さんは本日より、晴れて本校の生徒となりました。本校は、平成23年に設立され、今年で6周年を迎える通信制の中でも最も期待と信頼を獲得している学校だと自負しています。その自負は、「桃李のもと道をなす」という司馬遷の史記からいただいた校名に現れています。皆さんも今日からこの伝統ある本校の生徒として責任と自覚とプライドをもって行動し、有意義な学生生活を送ってください。私自信は当学院の学院長として大きなプライドを持っています。その理由は不登校の解決とすぐれた進学実績のほかにもあります。当校には「いじめが全くないこと」と「人の悪口を言わない」ことの二つです。

皆さんはこの学校で、勉強だけではない大切なものをたくさん学んでいただき、困難にもぶつかり、大いに悩み、そしていずれ大きな木となり花となり、実となる日までしっかり成長して欲しいと願っています。一歩、一歩、目標に向かって歩んでいく皆さんを我々教職員は一丸となって全力でサポートいたします。

しかし、自ら学ぶ意欲がなければ成長することができません。誰もが初めて通る道なのですから、悩んだり、壁にぶつかったりすることもあるでしょう。それを乗り切ることで皆さんを大きく成長させるのです。決して諦めることなく、成長することに貪欲になってください。

 

さて、私は皆さんを当学院の生徒としてお迎えするに当たりお伝えしたいとはたくさんあるのですが、今日はその一つに限って申し上げようと思います。人は二つのタイプに分かれると私は思っています。「頑固一徹」といって、変わらず不変であることを自慢し誇りに思っている人と、「君子は豹変す」という名言通りにどんどん明確に変わっていけることに自負心を持っている人、この二種類です。

   

キミはどちらのタイプですか。  私は次のように考えています。何かをやり遂げようとする意志に関してだけは、不変であることが望ましいのですが、それ以外はどんどん変わっていけることが人間の価値だと。

 

皆さんは、高校生つまり青年期の真っ最中にあります。今まさに自分の考え方や行動のパターンができつつある時期でしょう。この時期に大切なのは、将来に備えて自分の考え方や個性をどんどん変え改革していくことなのです。

 

皆さんはどこかで、「PDCA」という語(文字)を聞いたり見たりしたことがありませんか。これは、会社などで、仕事のやり方についての基本としてしばしば言われることなのです。もともとは、「PDCA」とは、製造業などの仕事をうまく進めるための手法として用いられるようになった管理の技法です。少し詳しく説明しましょう。

 

PDCAは「Plan・Do・Check・Action」のそれぞれの頭文字を並べた言葉です。それぞれの意味は、以下のように言われています。 Plan:計画の立案 Do:実行 Check:評価・反省 Action:改善行動

 

この4段階を順次行って1周したら、最後のActionを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋(スパイラル)を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上させて、継続的に業務を改善していくことが大切とされています。

これは既に述べたように、製造や管理などの業務について言われることですが、私たちの勉強や人格を磨くことについても同じように考えることができるように思います。  つまり、常に改善を継続し、上昇することが自分のよろこびであり、自信の源と考えるべきです。やり遂げる意志だけは全く変わらずに持ち続け、そのほかについてはどんどん変わっていくとが大切です。これが「君子は豹変す」の意味でしょう。ことわざ辞典を見ると次のように書いてあります。 「君子は豹変すとは、徳の高い立派な人物は、過ちに気づけば即座にそれを改め正しい道に戻るものだということ。また、状況によって態度や考えを急に変えるものだというたとえ」 どれくらい早く変わっていけるかがその人の価値を決めるのです。 これが、当校で大切にしているモットー「生きることは学ぶこと、まなぶことは生きること」の意味なのです。このモットーは、今日初めて公開させていただく当校の校歌に何度も出てきます。  また、その際、友だちが果たす役割、影響は大変大きものです。良い友だちを見つけて下さい。 わるいと思ったら近づけてはいけません。わるいと気づいたらすぐに遠ざけて下さい。

 

以上が、本校に入学される諸君に私から贈る言葉です。 保護者の皆様ならびにご来賓の皆様には、この若者たちが成長していく大切な時期に、 ぜひともお力添えをいただきますようお願いをいたしまして、私からの式辞とさせて頂きます。

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