2016年11月11日 | 転校のご相談
転校のご相談転校を希望する生徒に対しては、これまで多くの高校生とその保護者の皆さんから相談を受けてきました。大部分の相談は、出席日数の不足のため、または単位不足のため進級や卒業が困難になって転校を考えているという生徒とその保護者からの相談です。 相談者の多くは高校1年生で、約8割位を占め、残りの2割は2年生で、高3はほとんどいません。ある高校からは、この1~2ヶ月の間に6人もの高1生とその保護者から相談を受けました。その高校では何か問題が起こっているのか、部外者ながら心配なほどです。
この状況から考えますと、高校生の中には、登校日数不足に気づいたり学校の先生から指摘を受けたりして、「このままでは留年かそれとも退学になってしまう」と不安に思っている人が少なくないに違いありません。また、この2016年11月11日の時点で既に退学してしまった生徒もいるでしょう。退学者からの相談も少なからずあります。中には、転校を認めず、退学しか選択が許されない高校もあります。
今、大いに迷ったり不安に思っている生徒の皆さんも少なくないと思われます。そんな皆さんのために、基本的なことから説明いたします。参考にして下さい。 まず第一にややこしいのは、「転入学」と「編入学」の違いです。「転入学」とは、普通に言う「転校」のことで、転校は原則としていつでも可能です。しかし、転校が認められるのは、現在高校に在籍している生徒のみで、退学してしまった生徒は、「編入学」しか認められません。普通、編入学できる時期は、年に2回、4月と10月です。いつでも編入学ができるわけではありません。この差は大きく、「編入学」の場合は、前籍の高校を含めて3年での卒業は難しく、普通は4年以上かかることになります。
では、学校の先生から「進級がむずかしそうだ」というアドバイスを受けた場合は、どうしたらよいでしょうか。 出席日数不足で進級困難と言われている場合、その後の全期間にわたって皆出席で登校し、定期試験もきちんと受験できる自信があれば、年度末まで在籍し、来年4月1日付で転校することも考えられます。その場合、2年生に転入または編入するには、1年生として14単位以上、そして3年生として入学するには、同様に44単位以上とっておくことが必要となります。この単位数を満たすことができる自信がなければなりません。
この条件を満たすことが難しい場合は、即刻、転校すべきです。そのまま、思い切ることがっできず、もたもたしていると転校しても原級にとどめられ、もう1年同じ学年を繰り返すことになります。
退学してしまったり、学校が転校を認めてくれない場合は、最善の方法を相談しますので、とにかく相談会にお起し下さい。
« 桃李の特長 | トップに戻る | 桃李新聞12月号 »